ホリデー快速ビューやまなし号乗車レポ②

前回の記事から大分経ってしまいました。

 

前回、「ホリデー快速ビューやまなし号」のレポを書き、最後に車内で遭遇したある家族の観察を通して現代の急行列車について考えてみると予告しましたが、つい放置をしてしまいました。

僕の場合、あまり予告はしないほうが良いようですね(^^;

 

ということで、前回の予告通りの内容でなんとか書いてみようかと思ったのですが、時間もかなり経ってしまい今更感があるので、断念することにします<(_ _)>

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215系 塩山駅にて(筆者撮影)

 

とにかく、僕が「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗ってみて感じたことは、こういう列車こそ現代の急行列車と言えるのではないかということでした。

215系の普通車内にはオールボックスシートという車内空間が醸す独特な雰囲気がありました。

それは通勤形のそれとも特急形のそれとも異なる一種独特なもので、庶民の優等列車ともいうべき風情が確かにそこに存在していました。

僕はこれが好きなのだと思ったし、これこそが僕にとっての汽車旅情緒であり、急行列車の旅のイメージなのだと感じた次第です。

 

とまあ、そんな内容をつらつら書くつもりだったわけです。

 

そんな僕にとってはけっこう汽車旅情緒を感じられる列車だったのですが、現代において窮屈なボックスシートで5時間も6時間も揺られるのもなかなか厳しそうです(^^;

かつてはボックスシートの急行形車両でそんな運用が当たり前に行われていたのですが……。

かくいう僕も、満席状態なら2時間、どんなに長くても3時間程度が限界といったところでしょうか。

そういうこともあって、今の時代215系のような詰め込み式のオールボックスシート車で特別料金を取るというのは難しいようです。

せいぜい、殺人的混雑に見舞われる通勤時間帯の首都圏内において、それでも座れるなら……という有料ライナーの需要に応えられるくらいでしょうか。

 

ただ、これが運賃だけで乗れるというならちょっと贅沢に思えるんですよね。

実際、「ホリデー快速ビューやまなし号」乗車中にもそんな会話を耳にしました。

おそらくこれが首都圏における一般的な鉄道利用者の感覚なのだろうと思います。

そういう意味でも215系ってかなり微妙な位置づけの車両だと思います。

デビュー間もない頃は東海道本線の快速「アクティ」にも使われて人気もあったようなのですが、ダブルデッカーで乗降扉が二か所しかないという構造が災いし、停車駅で乗降に手間取ることによる遅延が問題となり、運用から外されるという経緯があったようです。

運用面で扱いが難しい車両のようです。

 

ホリデー快速ビューやまなし号」はそういう215系の特性にマッチしていると思いました。

こういう215系のような車両を使った列車が、土休日限定でも良いので、この先も無くならないと良いです。

 

そういえば、今年は11月18日をもって「ホリデー快速ビューやまなし号」の運行が終了したようですね。

来年また乗れることを願っています。