2020年3月14日ダイヤ改正について(常磐線編)

またまた久しぶりの記事となってしまいました。

世の中がコロナ禍で大変なことになっていますが、私事で大変恐縮ながら、昨年の12月に左足の骨を折る怪我をしてしまいまして、乗り鉄の方もまたしばらく預けとなっていました。
年が明けて怪我が治り、さあまた……と思っていたら今度はコロナ禍ということで、もうしばらく乗り鉄はお預けになりそうです。
ということで、今回は今年(2020年)の年3月14日に行われたJRのダイヤ改正について思うところを少し書いてみようと思う次第。


今回のダイヤ改正、個人的に目玉と思えたのは次の三点。

常磐線の全線運転復活と、特急ひたち号の仙台までの直通運転復活。

②伊豆方面へ向かう特急列車の新たな動き。
E261系サフィール踊り子号のデビューやE257系2000番台による踊り子号の運行開始など。

磐越西線の指定席付きの快速「あいづ号」の新設。

 
そんなところでしょうか。
全部JR東日本関連になってしまうのですが…^^

 

まず①常磐線の全線運転復活ですが、これは今回のダイヤ改正における最大の目玉だったと言えるのではないかと思います。
沿線住民やJR東日本にとっては悲願だったに違いありません。
この常磐線全線運転復活に関するネット上にアップされている記事や動画を見ると、路線は震災前の状態に完全に戻ったというわけではないようですが、一先ず東京方面から仙台まで繋がった意義はかなり大きいのではないかと思います。
福島第一原発廃炉もまだまだ道半ばだし、帰還困難区域も残っているし(富岡から浪江まではまさに帰還困難区域の中を線路が通るような状況)ですが、更なる復興に向けての弾みにもなりそうです。


そして、おそらく多くの鉄道ファンにとっても喜ばしいのは、特急ひたち号の仙台までの直通運転復活ではないでしょうか。
かつての東北本線常磐線の上野口では、仙台や青森をはじめ東北地方と結ぶ在来線特急列車が数多く発着していたのですが、ひたち号の仙台行きは当時の東北特急の雰囲気を今に伝える唯一の存在と言えるのかもしれません。

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品川駅で出発を待つE657系ひたち号(撮影は2017年)

これは個人的にもかなり嬉しい。

時刻表を見てみると、今回東京方面といわき以北を結ぶ定期便の特急列車は、品川・上野-仙台を結ぶひたち号が3往復設定されています。

2006年の651系スーパーひたち号の時代には、上野-仙台の列車が3.5往復、いわき-仙台の列車が1本(スーパーひたち1号)、さらに上野-原ノ町2往復を含めると、いわき以北を走る特急列車は6往復あったことになります。
現段階ではいわき以北を走る特急列車の本数はその半分と言えるわけですが、おそらくまずは3往復で様子を見て、今後の利用状況しだいで増便もあり得るといったところでしょうか。
上野-仙台の所用時間は最短で4時間22分(ひたち14号)で2006年の4時間10分(スーパーひたち27号)より長くかかっています。

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2020年4月ひたち14号のダイヤ(「JTB小さな時刻表2020春号」より)

東京方面と仙台を乗り通す需要は考慮されていないと考えられますが、今後、利用状況や復興の進展状況次第で所用時間の短縮はあり得るのかも。
現在のE657系なら10両固定で途中切り離しや増結も行わないし、651系より速く走れる能力は十分あるのでしょうし。
もし、今後増便や時短が行われるとしたら、それはこの地域で復興が進み活気を取り戻しつつあるということにもなると思うので、是非そうなって欲しいものです。

 

ちなみに、僕が最寄駅である土浦から仙台に行こうとする場合、8時50分に土浦を発車する特急ひたち3号(上野始発)に乗れば、乗り換え無しの一本で行けます。

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2020年4月ひたち3号のダイヤ(「JTB小さな時刻表2020年春号」より)

所用時間は3時間41分。 料金は運賃+特急料金で7720円。
実は上野経由で特急ときわ号上りと新幹線のはやぶさ号下りを乗り継いで行けば、ひたち3号の仙台直通便より大分早く行けたりします。
最短で2時間半程度と1時間以上早く行けるわけですが、料金は13100円とかなり高め。
乗換の手間も考慮すれば、僕は断然ひたち3号を選択するでしょうかね。
ただ、行き先が仙台の先の盛岡や青森の方までとなると選択肢は変わってくるのかもしれません。

とまあ、こんな風に行程を考えるだけでも楽しいです。
ダイヤ改正前なら、土浦から仙台まである程度早く行くことを考えると、上野経由で新幹線を利用するしかなかったと思いますが、ひたち号の仙台までの直通運転が復活したことで在来線特急1本で行くという少し手軽な選択肢が増え、仙台方面との心理的距離も少し縮まった気がします。
ともかく、コロナの脅威が過ぎ去ったら、是非とも上野から仙台まで乗り通してみたいものです。

 

今回はそんなところで。

次回は②伊豆方面へ向かう特急列車の新しい動きについて少し思うところを述べてみようと思います。