2020年3月14日ダイヤ改正について(伊豆特急編)

前回の続きで、今回は今年(2020年)3月14日に行われたダイヤ改正による伊豆方面へ向かう特急列車の新たな動きについて思うところを書いてみようと思います。
 

やはり目玉なのはE261系サフィール踊り子号のデビューでしょうか。
E261系は全車グリーンの供食設備(ヌードルバー)付きという、先だって引退した251系スーパービュー踊り子号を凌ぐ驚きの豪華編成。
僕はまだ乗ってもいないし実際に見てもいないのですが、ネット上にアップされている動画や記事を見るだけでもJR東日本の力の入れようが伝わってきます。

www.jreast.co.jp

近年JR各社からさらに豪華な設備を備えたクルーズトレインが次々登場していますが、サフィール踊り子号の場合、運行日が限定されるクルーズトレインではなく、毎日走る定期列車として運行されるから驚きなのです。
これはかつての「特別急行」の再来のようでもあり、サフィール踊り子号が成功すれば「特急」の概念がまた少し変わりそうな予感すらします。
久々に素直に「こりゃスゲェや!」という感慨を抱かせてくれる列車が登場した気がします。

 

サフィール踊り子号の毎日走る定期便は1往復のみの設定。
さすがにこの豪華さで、スーパービュー踊り子号の筋を全て引き継ぐという訳には行かないと思われます。
ただ、これも今後の利用状況次第で増便ということもありえるし、この先そういう景気の良い話も聞いてみたいものです。
もっとも、僕のような庶民にはなかなか手が出ない代物だけど…^^;
それでも、一度くらいは奮発して乗ってみようと思っています。


もう一つ、今回、中央線の特急あずさ・かいじ号として活躍したE257系のリニューアル編成(2000番台)が遂に踊り子号の運用に入りました。
E257系のリニューアル編成ですが、こちらもまだ実物を見ていないので何ともですが、ネット上にアップされている動画や画像を見る限り、外観の仕上がりはかなり良いんじゃないかと思います。
より特急らしくシュッとスマートになった印象です。
車内もリニューアルされて、座席のモケットが取り替えられたり、コンセントや着席ランプの設置などが行われている模様。

ただ、車内のリニューアルは必要最小限のようです。
グリーン車に関しても、E257系はもともと半室グリーンという構造で今回のリニューアルで全室グリーンとされましたが、元々普通席だった区画は座席と窓割が合っていないといういささか残念な状態になっているとのこと。
E261系の気合いの入れられ方と比べると少し投げやり感が否めないですが、車両数も多いし、E257系も車齢二十年を迎えようとしていて、この先そんなに長く使用される訳じゃないのかな(長くて十数年といったところか)ということも少し窺わせますかね。
とは言え、少なくとも普通車席に関しては、これまでよりは格段のサービス向上になっているのは確かです。

news.yahoo.co.jp

運用に入ったのはまだ一部の列車ですが、これから徐々に185系を置き換えていくと思われます。
となると、気になるのは185系の去就。
来年の改正では185系が踊り子号の運用から完全に退くと思われます。
おそらく215系も合わせての湘南ライナーからの撤退ということにもなり、今現在通勤時間帯に運行されている通勤ライナーは、中央線のように全て特急化され、E257系リニューアル編成が運用に就くと思われます。

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185系踊り子号(2018年東京駅にて)

185系踊り子号はもうしばらく乗れそうですが、それも後一年足らずでしょうから、乗れるうちにコロナが終息してくれることを願うばかりです。

 

今回はこの辺で。

次回は磐越西線の指定席が導入された快速列車「あいづ号」について思うところを述べてみようと思います。